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zumaのはてなブログ

この世で一番好きなのは、本を読むことと歩くこと(「ぐりとぐら」風に♪)

休養の効用 ~あるいは影が半分しかない人たち~

今から2年前、「あなたには休養が必要ですね」と、先生は言った。

僕が、「うつ病」と診断されてから、2年ちょっと経つ。診断がつくまでは、ひたすら頑張って頑張って走ってきた日々だったな、と思う。もう頑張れないと思ったあの日から、薬を飲んで家にこもり、寝て過ごす毎日が1年ほど続いた。

今は職場に主治医の意見書を提出し、配慮してもらいながらボチボチと働いている。この1年でだんだん良くなってきたかな・・・と思っていたら、最近また、前みたいな感じが出てきている。ガヤガヤしているところにいるのが苦痛で仕方がない。雑踏(あるいは生活騒音)から離れて、独り静かに過ごしている分には、「いる」ことはできるけど、何かしようとしても、「する」ことができない。「がんばれ」ない。集中力はつづかないし、楽しめない。ただ、静かにいるだけ。こんな自分って生きてる意味あるのかな・・・と、ふと考えてしまう。この世にいなくても誰も困らないんじゃないか。

それはまるで、『海辺のカフカ』(村上春樹、2005)に出てくる影が半分しかない人たち(佐伯さん、ナカタさん)になったみたいに感じる。イキイキしていた頃の自分は、まるで別の世界にいるかのよう。今、目の前にあるこの世界からは、なんの手ごたえも感じることはできない。ただ、僕は自分に与えられた役割をこなしているだけであって、そこに「心」はない、そんな風に。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

 

今日の診察で、そのようなことを先生に伝えたら、「休養が必要ですね」と先生は言った。 「休養することは無駄じゃありませんよ」と。2年前と同じく、僕に足りなかったのは「休養」だったみたいだ。そしてまたお薬が増えた。いつになったら治るんだろう。