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この世で一番好きなのは、本を読むことと歩くこと(「ぐりとぐら」風に♪)

『午後の最後の芝生』【#24(短編)】

午後の最後の芝生。『羊をめぐる冒険』の直後に書かれた前期短編の秀作。芝生を刈るアルバイトをしている主人公が、もうアルバイトをする理由そのものが無くなり、最後の芝生刈りをしにいく。そこで、刈り終わった後に家の中に招きいれられる。その夏のまぶしい日差しと、屋内の薄暗い空間とのコントラストが鮮やか。僕の好きな短編のひとつだ。

今日は復職(リワーク)3日目。久しぶりの職場(この部署は7年ぶり)で、ほとんど忘れている。やっているうちに少しずつ身体が思い出してくる、そんな奇妙な感触。まあ、ぼちぼちいこうと思う。

リワークで大切なことのひとつは、疲れをためないこと(精神的にも、肉体的にも)だと思う。肉体的には、つれあいにもんでもらったりしてほぐすことを試みているが、精神的には、好きな作品をさらっと眺めたりして、ほぐしてみたりしている。

 午後の最後の芝生は、初期短編とともに、『中国行きのスロウ・ボート』に収録されている。

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)