zumaのはてなブログ

この世で一番好きなのは、本を読むことと歩くこと(「ぐりとぐら」風に♪)

『6度目の大絶滅』

 5億年前のカンブリア大爆発のあと、生物は大絶滅を5度経験しているという。そしていま、多くの生物種が人知れずすでに消え去っている。人知れずいうのは、無関心によるものだけでなく、そもそも人類が把握できている種は、すべての生物種のうちのごく一部であることによる。発見される前にすでに絶滅してしまうということだ。人類がひきおこす、森林の消滅、大気組成の変化、海の酸性化、気候の温暖化等によって。

印象に残ったこと、①地質学的には、新人世に入っている(1億年後になればこの時代の地層は他の時代と区別されるだろう)、②ネアンデルタール人と現生人類との違い(ある種の狂気、冒険心)、③グローバル化で大陸間の移動が頻繁になることにより新パンゲア大陸の出現(海洋に隔てられてたおかげで多様だった生物相が、古代パンゲア大陸のごとく、陸地がひとつになったような状態になり生物相が単純化する)

6度目の大絶滅

6度目の大絶滅

 

平家物語』に、「奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。猛き者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。」とある。人類のゆくえもこのようなものかなと、ふと思う。