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zumaのはてなブログ

この世で一番好きなのは、本を読むことと歩くこと(「ぐりとぐら」風に♪)

うつの職場復帰~リワークということ

うつで休職する人が増えているという。かくいう僕も、そのひとりだが、約1年間の休職を経て、年始からまた働き始めている。まだクリニックには通っているし、お薬も飲んでいる。職場には病気のことは伝えているので、配慮してもらいながらのリハビリを兼ねた働き方みたいになっている。

「うつのリワーク」という言葉が、日本でいつごろから使われ始めたか正確には知らない。保健福祉サービスの歴史を振り返ると、最初は大抵、まわりの人が世話をやいてあげて(インフォーマルに)、その人が生きていく上でのお手伝いをしていく中で、こうすればうまくいく、みたいなノウハウが蓄積され、公的な制度の創設につながったり、プログラムのパッケージ化みたいな現象が起こったりしてきている。名称の定義も、まずは様々なチャレンジ(工夫)があったあとで、あとづけで行われている。

そういう意味では、もともとそういう現象(うつの人が職場復帰すること)は、もちろんあったし、ノウハウも徐々に蓄積されてきたものを、パッケージ化したものが、「うつのリワークプログラム」ということになるのではないだろうか(というのが、ざっくりとした僕の印象である)。

先日、行きつけのクリニックで先生に、「うつのリワークについてどう思いますか」と聞いたら、「そういうパッケージ化したものを使った方がいいと思いますか」と反対に尋ねられた。別にクリニックの先生を批判しているわけではないが、うつのリワーク=パッケージ化したリワークプログラム、という図式ができあがってしまっているのかなと思う。

言葉に手垢がつく、という表現がある。「うつのリワーク」という言葉についても、ずいぶん手垢がついてしまっているな、と思う。尾崎は、うつのリワーク支援について「レディメイドではなくオーダーメイドでなければならない」と述べている。人間は、種としてはホモ・サピエンスとしての共通する部分はあるだろうが、ひとりひとり個体差のある個人であると同時に、社会的な背景も千差万別である。リワークといっても、10人いれば10通りのやり方があり、ひとりとして同じ人間はいない。洋服をオーダーメイドで選ぶように、リワークもオーダーメイドであるべきだ、という尾崎の主張に共感する。

僕の場合は結局、僕自身が自分の個性やおかれた社会的な状況にあわせて、リワークプログラムを自分で作り上げて実行している、ということになると思う。リワークプログラムは復職したあとも続いていく(リハビリ出勤や配慮した働き方などなど)。よって、働き始めた今も僕のリワークプログラムは実行中である。

そういう意味では、「これはリワークプログラムと呼べるが、あれはリワークプログラムとは呼べない」といった立て分けはあまり意味がないように思う(ある種の人々には意味があるのかも知れないが)。たとえば、特定の専門職が何人配置されていなけらばならない、とか。

 

うつ病リワークプログラムのはじめ方

うつ病リワークプログラムのはじめ方

  • 作者: うつ病リワーク研究会,五十嵐良雄,秋山剛,尾崎紀夫,徳倉達也,有馬秀晃,岡崎渉,片桐陽子,横山太範,福島南
  • 出版社/メーカー: 弘文堂
  • 発売日: 2009/07/27
  • メディア: 単行本
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