zumaのはてなブログ

この世で一番好きなのは、本を読むことと歩くこと(「ぐりとぐら」風に♪)

『納屋を焼く』【#30(短編)】

復職して一週間と少し。あ~しんどかった、だけど場の雰囲気にいるうちに、少し手を動かしたり読んだり話したりしているうちに、だんだん思い出してくる。「そうそう、こんな風だったな」てな感じで。疲れてくると横になったりして、職場からも配慮してもらいながら働いている、というかその場に居る。

昨日は、クリニックの先生に会いに行く。結構、ある刺激に対してぺらっとしゃべってしまい疲れる」といった話をすると先生は、「一日ずつ、たんたんと」と唱えるといいよ、と教えてくれる。そんなわけで、いま僕は、「一日ずつ、たんたんと」とマントラのように時々口に出してつぶやくようにしている。そして、カラオケで思い出した、好きだったオザケンを聴いたり好きな本を読むようにして、心をほぐしている。以前は、誰が何と思うかを多少気にして行動していたけれど、今は「プライベートの時間に僕の好きなことをしていて何が悪いんだ」と開き直っている感がある。オザケン好きな人が身の回りにいないんだよね。

というわけで、(何の脈絡もないけど)『納屋を焼く』という短編を読む。好き、とまではいかないけど、読後感が鮮烈に残っている。さらっと読むと何でもないんだけど、少し時間が経ってから、「あれはそういうことだったのか」と「ひやっと」(作者のことばを借りれば)する作品だ。

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

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