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zumaのはてなブログ

この世で一番好きなのは、本を読むことと歩くこと(「ぐりとぐら」風に♪)

『遠い太鼓』に誘われて

 2015年もあと3時間あまりで終わる。今年は病気で明け暮れた一年だったな。『遠い太鼓』は、紀行文という表現で良いのかわからないが村上氏がヨーロッパに滞在したときのことを記したものである。これも高校時代にじぇいという友人が進めてくれ、好んで読んでいた本だ。

リハビリのように文章を書くというような表現があったと思うが、僕も今、リハビリ代わりにブログに文章を書いている。

本書の冒頭に、蜂のジョルジョと蜂のカルロが登場する。ぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶん、と羽音をたてながら飛ぶ想像上の蜂。著者の脳を針で刺してぶよぶよにしてしまうというようなことが書いていて、著者の疲労具合をうまくあらわしていた。

ところで、僕の自宅には蜂がよく飛んでくる。ある日の朝、パンツをはいたときに局部に強い痛みが走り、あわてて脱ぎ捨てたら、パンツの上をアシナガバチらしき物体がもぞもぞと動いていて、新聞紙をまるめて叩き潰した。意外と腫れもせず、アナフラキシーショックになることもなく、子どもらと一緒に笑い飛ばした。

この一年も暮れていく。著者は、この本の中で「回復の年」という章を設けていて、そのあたりからまた、文章が書けるようになってくる。今年は僕にとっての、『遠い太鼓』的な一年だったのかもしれない

遠い太鼓 (講談社文庫)

遠い太鼓 (講談社文庫)