zumaのはてなブログ

この世で一番好きなのは、本を読むことと歩くこと(「ぐりとぐら」風に♪)

午前2時

夜中の2時に目覚めた。
外は月明かりに満ちていて、閉めている障子を通り抜けて
私の部屋の中までも、青白く染めている
虫の声が響く三季のその時刻とは異なり
冬の午前2時は、圧倒的に無音である
私の耳は、音を求めて極限までその機能を高めるが
聞こえるのは、布団が耳に擦れる音くらいであり
それでなんとか自分の相対的位置を確認する
朝、目覚めたとき、あの午前2時の光景は
夢だったのか、現実だったのか、判断に苦しむ
本当にあったと感じたことが、夢だったことがあるからだ
現実が溶け、夢幻が力を持ち始める
冬の午前2時は魔力に満ちている